忘れちゃうことがたくさんになりました。
そりゃ、還暦をすぎて、もう、気がつけば、古希が視程にはいってきたんですから。
これまでの人生で、大小さまざまな出来事が、もう、たくさんあって、いちいち覚えていられないよ、ってね。
だいたいが、私、以前から、
「これは大事じゃないな」とか
「優先順位あとだな」なんてことは、もう、覚えないのでした。
そんなことあった
ある人から、聞いたのですが、数年前に亡くなった父が、上半身踊るようにして、ギャグを言ったとか。
そんなはずは、
信じられない。あの、始終苦虫を噛み潰したような父が。
いや。
あるかもしれない。
母によると、結婚前後、父は、かなりの遊び人だった、らしい。
あくまで、らしいのですが、らしいのです。
「さもありなん」
今となっては、確かめようもないけど、ビデオで撮影しておけばよかった、いろんな思い出話などをきいておけば、良かった、そう思っています。
ビデオって、喋っていないときの「間」が雄弁に語るときがあるんです。
文章で言えば、「行間」でしょうか。
ああ。
撮っておけば、よかった。
いまになって、思っています。